2009年11月16日

『デジタルネイティブが世界を変える』 ドン・タプスコット

本書では、2008年時点で
11歳から31歳の人を「デジタルネイティブ」
と呼びます。
ほぼ生まれたときからインターネットがあり、
それを活用することが当たり前の世代を指します。

そのほかの世代も、ネットで買い物をし、
ウィキペディアを使い、
ブラックベリー(日本では携帯のネットかiPhone)を一日中使いますが
その習熟度や活用度は全く違うといいます。

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2009年10月16日

【本】『大前の頭脳 「産業突然死」時代を生き抜く知恵』 大前研一

本書は「発想法」に分類するべきなのでしょう。
大前氏も
「単に意見を言っているのではなく、誰にでもその気になれば入手できるデータを前に、その意味するところは何か、これから何が読み取れるか、何を読みとれないか、データが事実とすると今後どうなるのか、などに関してしつこいくらいの考察をしている」
と語っているように、これらは単なる時事コラムではなく、
発想法を手に入れるための見本なのでしょう。

また各コラムの最後には
「この解決法を使え!」とアドバイス
されています。

でも、わたしにはこの本だけで、
発想を変えることはできないと感じられました。
そもそもの発想の訓練、経験、知識などが不足していて
同じデータを前にしても、どんどん思考を重ねていくのは無理。

しかし、本書を読む必要はないかというと、
やはり日本の将来、世界の経済などを知る上では
大前氏の意見に耳を傾ける必要があると感じています。

すべてが正しいとはいいませんけれど、
表面にあらわれている現象、
政治家の間違った決断、
日本の無知無謀さを感じることができます。

また本書の元となっているコラムは日経BPのサイトで読むことができます。
現在も連載中です。

bard_happybird.gif 本書でチェックしたところ
一番のポイントは「誰であれ、できる奴にやらせる」こと。人材不足を嘆いているトップの多くには、世界の優秀人材を見つける、使う、評価する、という三拍子が欠けている場合が多い。2つ目はなんといっても「ずば抜けたコミュニケーション能力」が求められていること。リーダーシップといっても、「俺についてこい」という浪花節はダメで、論理的に説明でき、かつ感情的に同意を得ることができるコミュニケーション能力を磨くことが重要となる。

なぜ民営化が必要なのかの理解よりも、賛成・反対に議員を二分して力で押し切ろうとする。○×式でに炊くしかない戦後日本の教育を反映している。

直近の事例を用いたリアルタイム・ケーススタディで、フレームワークはほどほどにして自分なりの答えを出すことのほうが、現代においては有効なはずだ。

構想(KOUSOU)――構想とはコンセプトよりもひとつ上位にある概念。構想>コンセプト>戦略>事業計画という位置づけになる。右脳と左脳を総動員し見えないものを見る事例に触れ、そのエッセンスを感じ取ることで自社の将来をKOUSOUする。

以前から、海外で優秀な移民を呼び込むための対策をするべきだと言い続けてきた。たとえば、子どもが減り続けている日本では学校や教師が余るのだから、海外で移民のための学校を開けばいい。そして外国の優秀な人材に2年間ほど教育を受けてもらい、日本での生活や習慣などを身につけてもらう。そのうえで成績優秀な卒業生にグリーンカード(就業ビザ)を発行し、より質の高い人材を確保する。

この分野でかなり強さをもっている日東電工のサイトに書いてあった「グローバルニッチトップ」という言葉だ。これは英語圏で通じない造語であるが、われわれ日本人ならば同社の言いたいことは分かる。「ニッチ市場で世界一になる」「狭い分野に入ってたくさんのシェアを取る」ということである。


bard_happybird.gif 目次 (日経BP社のサイトより)
プロローグ
第1章 産業突然死をまねく日本の病因
1 前世紀型思考は、国家を「突然死」に招く死神である
2 ただちに教育を変えなければ、日本の集団IQはさらに低下する
3 システム貧国ニッポン、東証のトラブルは必然だった
4 マスコミは表層の事件や現象しか追わない
5 技術だけで世界戦略を持たずに負け続ける
6 日本企業のグローバル化には3つの問題点がある
7 “不まじめ”なサラ金と銀行がまじめな消費者を陥れる
8 国の愚民政策が国民をだまし続ける
9 日本のお役所情報システムは、無駄だらけ
10 小泉改革の目玉「郵政民営化」はどこへ行った
11 官製不況が日本を襲う─グレーゾーン金利廃止と建築基準法
12 官僚+マスコミ+企業、「合成の誤謬」により官製不況は悪化する
13 日本は「アジアで最も豊かな国」から転落した

第2章 「産業突然死」時代を生き抜く14の提言
1 答えのない問題に向き合う勇気を持とう
2 日本に必要な「真のリーダー」はエンパワー型である
3 新しい時代こそ、「構想力」で乗り切れ!
4 サイバー社会の格差を埋めるのもまたサイバーである
5 道州制は、この国の長期衰退を救う
6 「市場は縮小する」と思った瞬間に成長も止まる
7 団塊世代の退職金85兆円を市場に呼び込め
8 1億人で日本国憲法を書き直してみよう
9 EUに対抗できる優遇税制度を構築せよ
10 仕事の能率を見直せ〜労働生産性は米国の7割
11 統計手法を刷新し、経済の実態を正確に測れ
12 日本企業は、グローバル・ニッチ・トップで生き残れ
13 「細く、深く、長く」仕事ができる人材を育てよ
14 いまこそ心理経済学で発想せよ!

番外編 揺れる世界経済と日本
1 金融危機に慣れた日本人には絶好のチャンスが来た
2 日本は、ビッグ3を買って米国に恩を売れ
3 機能不全のIMFを超える金融チェック機構を作れ
4 「失われた15年」に日本は失われていなかった
5 世界がオバマ政権に求める「責任」とは何か?
6 オバマ政権の経済認識は相当に危うい
7 日本政府はバイアメリカン条項を恐れるな
エピローグ


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2009年09月23日

【本】『経済学的思考のセンス お金がない人を助けるために』 大竹文雄

社会のさまざまな問題、現象を、
人々のインセンティブから派生した意志決定から考える
一冊。
経済学的思考法が身につくかどうかは分かりませんが、
このような視点で見てみると、また違ったものが見えてきます。

副題の「お金がない人を助けるには」というのは
小学生から発せられた質問です。

お金に困っている人の社会保障や制度とあわせて
どうして所得格差が生まれるのか、
そして本当に困っている人にお金をいきわたらせることの難しさを
小学生に分かるように説明しています。

そこには、この世の中の仕組みはもちろん、
人の能力、努力といった、おおっぴらには言えない、
どうしようもないことにまで言及しています。
それを小学生のうちから知っておいたほうがいい、と感じられました。

そのほか、「イイ男は結婚している」
「自然災害に備えるには」
「人の寿命と節税の因果関係」
「プロ野球で一球団が強くなってしまう、日本独自の理由」
「プロ野球監督の能力」
「オリンピックの国別メダル予測」
「ネズミ講的年金制度」
「所得格差と再配分」
といった、現代日本の問題点、興味のあることについて
経済学的に考察しているのがおもしろい。

所得格差や年金問題も身近な問題ですが、
プロ野球のファン心理もおもしろかった。

ある球団の後方支援をしたことがあるのですが
優勝した次の年と、Bクラスで終わった次の年の
ファンクラブ会員数はものすごい差があります。
みんな、「強い球団」が好きで、「地元だから」
「好きだから」という人はほんのわずか。
これはギャンブル的興奮をあまり好まない日本人の特性というのが
よくわかりました。

それが本書で語られている、ある球団が突出して
選手を集める理由のひとつにもなっているのでしょう。

bard_happybird.gif 目次

プロローグ お金がない人を助けるには
1 イイ男は結婚しているのか?
2 賞金とプロゴルファーのやる気
3 年金未納は若者の逆襲である
4 所得格差と再配分
エピローグ 所得が不平等なのは不幸なのか
あとがき


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2009年06月23日

『ソーシャル消費の時代 2015年のビジネス・パラダイム』 上條典夫

消費行動が変化しているのは、よく知られることで
価格が高いことやブランド名にお金を払う(=消費)ことはなくなり
より自分の満足度や、他者とのつながりを感じることなどが
複合的に結びついたモノ、コトにお金を使うようになっています。

さすがに著者の上條典夫は電通のソーシャル・プランニング局長だけあって
情報量、分析力、発想力が豊かです。

2015年という数年後を睨んで、
消費行動、人々のニーズ、生活形態がどのように変化するかを
若者、仕事、結婚、シニア、ファミリー、育児、食、ネット社会、
携帯電話、ゲーム、健康、スポーツ、観光、エコロジー、
生態系など、さまざまな局面から探っています。

それぞれの項目のあとには、
「近未来消費シーン」がいくつか提示され、
未来の消費活動や新製品への提言がされています。

ここで提示されているもののいくつかは、すでに定着しています。
例えば、「仮婚」が言われていますが、同棲は周囲を見渡すと、
おそらく統計に表れるよりも多いと思われるので
2015年を待たずに、その時代になるでしょう。

また、絆を求めて、独身の同性同士や家族同士の
ホームパーティーは、すでに生活パターンに組み込まれています。
本書では「共食縁」という言葉が使われていますが
食事をともにすることで、より絆を感じらるため、
定期的に行いたいものです。

注目したいのは、「趣味は経営です」というように
ネットを使ったビジネス・ブームの時代がやってくる、という点です。
社会とのつながりに喜びをもたらす「ソーシャル消費」ですから
自分のオリジナルなスモールビジネスを起こす人が増えてくるでしょう。
そうなると、一人ではできることが限られますので
アウトソーシングする部分のビジネスも盛んになってくる、といいます。

また、「生物多様性」も新しいキーワードでしょう。
生物多様性とは、さまざまな遺伝子をもった、さまざまな種がおり、
それぞれ環境に適応している、ということ。
遺伝子、種、生態系がそれぞれ多様性を持っていて
しかもそのとらえ方は、人それぞれであること。

自然の恵みと言い換えてもいいし、
消えていく種や自然を惜しんでもいい。
そんなことが新しいパラダイムになっていく。

これは実際に動き出していないので
これから注目したいキーワードです。

このように、さまざまなシーンでの新しい製品やサービスが考えられ
自分の会社やビジネスとどのように繋がれるかを
容易に想像できるようになっています。
2015年と区切っていますが
数年後を想像するトレーニングとしても有用でしょう。


iソーシャル消費の時代
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上條典夫
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2009年05月16日

『クラウドの衝撃 IT史上最大の創造的破壊が始まった』 城田真琴

2008年、IT業界での流行語大賞といえば
「クラウド・コンピューティング」でしょう。
けれど、その実態や運営、利用方法、将来性などは
クラウド・コンピューティングに携わっていないと実感できません。

しかもブログやセカンドライフといった、
今までのITの流行りものは参加がすぐにできましたが
クラウド・コンピューティングはサイト運営など
ビジネスに深く携わっていないと難しい。

個人レベルではGmailやGoogleドキュメントなど
ストレージサービスを利用する程度でしょう。

本書の目次をみてみると
第1章 姿を見せ始めた次世代コンピューティング・モデル
第2章 雲の中身はどうなっているのか
第3章 ネット企業がリードするクラウド・コンピューティング
第4章 ICT業界の巨人たちはネット企業に追いつけるか
第5章 クラウド・コンピューティング時代の企業IT戦略
第6章 クラウド・コンピューティングで何が変わるのか
第7章 クラウド・コンピューティング時代へ向けて超えるべきキャズム


クラウド・コンピューティングの歴史、仕組み、
クラウド・コンピューティング市場をリードする企業の動向、
マイクロソフトやオラクルなどの戦略、
今後の情報システムのあり方、IT業界への影響、将来性などを
網羅した内容で、専門用語の詳しい理解はともかく
クラウド・コンピューティングの全体像をざっと知ることができました。

特にクラウド・コンピューティングの仮想サーバとよばれる
データセンターの実態や
オラクルやマイクロソフトなど、今までIT業界の勝ち組から
グーグル、アマゾンといったネットサービス企業への
パラダイムの転換と提携がおもしろい。

クラウド・コンピューティングというと
パソコンは最低限の性能で、インターネット上で
さまざまなサービスを安価に利用することができるのですが
それらを大企業としてどうやって活用していくか、
模索している様子がわかります。

個人では、今までマイクロソフトのソフトを使っていましたが
そろそろGoogleなどのストレージサービスを使いこなしていないと
仕事上、困るかもしれないな、と感じました。

またクラウド・コンピューティングの弱点にも触れられているので
リスクにも想像が及びました。


『クラウドの衝撃 IT史上最大の創造的破壊が始まった』
icon『クラウドの衝撃 IT史上最大の創造的破壊が始まった』
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城田真琴
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2009年03月29日

『貧困ビジネス』 門倉貴史

「貧困ビジネス」とは貧困層やワーキングプアを
対象としたビジネスのこと。
品質は悪くても価格は安く、誰もが享受できる製品やサービスです。
貧困ビジネスの範疇には1000円カットや
ファーストフード、ジャンクフードなども含まれ
それらすべてのビジネスが悪いわけではありません。

ただ、初めから貧困層を食い物にしたり
そこから決して抜け出せないような仕組みを作り上げている
ビジネスがあることが問題です。

そして、問題が起こると、政府の規制強化によって
さらに事態が悪くなっていくという悪循環が生まれています。

それらの仕組みやビジネスモデルを理解すると
社会的なニュースがわかるようになります。

例えば、女子中高校生が若い男たちによって
売春をさせられていたというニュースを、たびたび見聞きしますが、
どうして逃げ出さなかったのかとか
どうして売春をせざるを得なかったのかが、わかりませんでした。

この本で紹介されているケースとしては
彼女たちをツケで、ホストクラブで遊ばせ、
借金を作らせ、返済のために売春をさせる、というもの。
まるで一昔前のヤクザのようなやり口です。
それを一般の人がやるところがコワイ。

このような仕組みを知ることで、
安全よりも安さを選ぶ怖さ、
規制強化でさらに貧困層が被る被害などを知っておくのも
生活の中のリスクを回避することになるでしょう。


貧困ビジネス
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門倉貴史
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2009年03月24日

『ディープエコノミー 生命を育む経済へ』 ビル・マッキベン

経済は拡大をし続け、生活は豊かになったというのに
人々はなかなか幸福を実感できません。

著者のビル・マッキベンは言います。
 
一言で言えば、私たちには新しい功利主義が必要なのだ。(中略)ひたすら突き進むニュートン経済学はこれまでは役に立ってきた。しかし富裕国に住む私たちは、それが効果を上げる世界にはもはや暮らしていない。私たちには、もっと掘り下げて問うような、複雑で相対論的なアインシュタイン経済学が必要なのだ。


その複雑で相対論的な経済学とは、地域に根差したものであり
小さな基盤だからこそ実現できる人との触れ合いや
実感できる幸福感のことを指します。

それをビル・マッキベンは、居住しているバーモント州での
地産地消を実体験し、その土地の人々を観察し続けます。

「食」から始まった新しい経済学への視線は
ローカルラジオ、町の百貨店、エネルギー(日本を褒めている!)、
バス、コ・ハウジング・コミュニティ、通貨、インターネットなどに
広がり、それらの事例を世界中から拾い集めています。

さまざまな人々が拡大の経済ではなく
人との絆を感じられるような関係や目で見える安心安全など
効率主義の前に無視されてきたものへと転換しています。

経済個人主義文化を作るのではなく、しっかりした地域社会を築き、保ち続けることに注意を向けなければならない。


これからも持続可能で、生態学的にも合致した新しい経済を
人々が手にし始めている様子を暖かく伝える1冊。


ディープエコノミー 生命を育む経済へ
icon『ディープエコノミー 生命を育む経済へ』
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ビル・マッキベン
“Deep Economy The Wealth of Communities and the Durable Future”
Bill McKibben
訳 大槻敦子
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ラベル:地域社会 経済
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2009年03月23日

時代を読む(IT・経済・社会・トレンド)本 リスト

伝書鳩 黄色 IT


伝書鳩 黄色 経済


伝書鳩 黄色 時事


伝書鳩 黄色 社会


伝書鳩 黄色 トレンド


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『マイクロトレンド 世の中を動かす1%の人びと』 マーク・J・ペン E・キニー・ザレスン 

メガトレンドが世界を引っ張ってきた20世紀を
フォード型社会と呼び、皆が同じものを欲しがり
同じものを生産し販売していれば、経済は拡大し続けました。

しかし現在は、スターバックス型となり
さらに細分化された選択肢の中から選べることが重要です。

この『マイクロトレンド』は、人口の1%のトレンドを
大切にすることで未来の社会を予測し
そのピンポイントにビジネスや投資を行うことを提唱しています。

例えば「高齢の新米パパ」「介護をする孝行息子」
「パラサイト・ペット」「大学を中退する若者」など。
アメリカの社会を垣間見ながら
少しずつ日本にも進出してきている
新しい行動パターンの人々の生態がわかります。

経済格差からよりジャンキーな食べ物を選択せざるを得なくなり
太りやすい人々が増える一方、
ダイエットに励み、ジム通いが趣味で、食べない人々が増えています。
食べない人々は長寿のために摂取カロリーを制限しています。
事実、腹6〜8分目にすると
寿命が10〜20年伸びることがわかっています。

日本ではほとんど見られませんが
子どもが自らベジタリアンを選んでいるアメリカ。
今は全く考えられませんが、もしかしたら10〜20年後、
日本もそうなっているかもしれません。
常にアメリカのトレンドは10年遅れで日本にやってきますから。

それらのマイクロトレンドを41個紹介しています。
残念ながら日本のほうが進んだり逆行しているトレンドや
日本とは人種や宗教の違いから生まれるトレンドを割愛しています。

日本のトレンドに関しては
『下流社会 新たな階層集団の出現』を書いた
三浦展が紹介していて、よりわかりやすくなっています。
特に格差から生まれるトレンドは詳しく、
現代社会を理解する上で参考になります。


マイクロトレンド
icon『マイクロトレンド 世界を動かす1%の人びと』
icon
マーク・J・ペン E・キニー・ザレスン
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“Microtrends : The Small Forces Behind Tomorrow_’s Big Chandes”
Mark Penn
監修 三浦展
訳 吉田晋治
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2009年03月04日

『人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く』 ティム・ハーフォード

一見、人間も世の中も不合理、不条理に満ちているかに見えますが
意外に経済的には合理的な選択をしていると実証しています。

この場合の「合理的」とは、このような意味で捉えられます。
 
合理的な人々はトレードオフとインセンティブに反応する

ウィキペディアで調べると、
トレードオフとは
 
一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという二律背反の状態・関係のことである。トレードオフのある状況では具体的な選択肢の長所と短所をすべて考慮したうえで決定を行うことが求められる。

インセンティブとは
 
経済学では、費用と便益を比較する人々の意思決定や行動を変化させるような誘因をいう。

この『人は意外に合理的』では未成年の行動も
アルコールやギャンブル依存も
都市部の空洞化も、そして人種差別さえも
トレードオフとインセンティブにより
合理的な選択をしているからに他ならない。

人種差別に至っては、合理的な選択をし続けることで
さらに人種間の格差を生んでいく悪しきスパイラルを明かしています。

しかしこの合理的な選択のために、人類が発達してきたという
最終章により、少々救われるでしょうか。

著者のティム・ハーフォード独自の皮肉やジョークがわかりにくく
論旨が時々飛んでしまう読みにくさがありますが
人間の生活に密着したテーマで
人間の一面を明らかにし、おもしろい。


『人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く』
icon『人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く』
icon
ティム・ハーフォード
“The Logic of Life : Uncovering the New Economics of Everything”
Tim Harford
訳 遠藤真美
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ラベル:人間 経済学
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2009年02月28日

『統計学でリスクと向き合う』 宮川公男

数字を見せられると、それがあたかも公平公正で
絶対的に揺るがぬものだと思ってしまいます。

しかし、そのベースの数字がどんなものであるのか、
また、それを解釈する人間の主観によって、
あるいは環境によって、読みとる数字の多寡やリスクが
変わってくるということを説明する統計学の本。

いかめしそうな顔をした本ですが、中身は柔らかい。
身近な往復の平均速度や、福利の計算、比率の正確さ、
平均株価、打率といった話題から、統計の見方を説明します。

後半は「2種類の誤り」について語られ
統計学を実際に活かすサンプルがいくつも出てきます。
この2種類の誤りは、例えば在庫管理に適応されます。

コンビニのお弁当の仕入れでの2つの誤りは
ひとつは「仕入れるべきものを仕入れない誤り」(第1種)
=「売れるものを仕入れない」と
「仕入れるべきでないものを仕入れる誤り」(第2種)
=「売れないものを仕入れる」です。

どちらも損失をこうむりますが、損失の相対数は違います。
それぞれのオーバーストック・コストとアンダーストック・コスト、
2種類の誤りが発生する確率を勘案して、仕入れ量について
最もよい決定をするための考え方を示しています。

この2種類の誤りが株の格言「もうはまだなり、まだはもうなり」や
ガンの手術の診断にも適応されるのがユニーク。
特に20年前に著者が克服した腎臓ガンからの転移である肺ガンを
インターフェロンで治した経緯には頭が下がります。

見えない未来について、統計学的にリスクや
2種類の誤りの確率を計算し、正しい選択を行っています。
圧巻です。


統計学でリスクと向き合う
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宮川公男
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2009年02月16日

『おどる民だます国 英国南海泡沫事件顛末記』 小林章夫

「バブル経済」「バブルがはじける」といった
「バブル」の語源になった「南海泡沫事件」について
経済、政治、文化などから探ります。

南海泡沫事件は『バブルの歴史 チューリップ恐慌からインターネット投機へ』でも
おもしろく読めるのですが
これだけを取り上げた本として価値があります。

経済についてはもちろんですが、その当時の時代背景、
登場する国王、その愛人、政治家たちの暗躍や計略などを詳細に記します。

バブル崩壊は17世紀のチューリップ恐慌が始まりで
次にこの南海泡沫事件が有名。
しかしその直前にフランスでのミシシッピ計画という
バブル経済があり、それに刺激されたという。

当時、フランスは太陽王ルイ14世が逝去し
その負の遺産によって苦しんでいました。
政府債務を株式に転換する計画を立て、それが見事に成功。
しかもこの時、ミシシッピの貿易会社、債務転換のための銀行設立に
スコットランド人のジョン・ローが活躍したのは
歴史の因縁を感じずにいられません。

イギリスも同じく、政府債務を南海会社の株式に転換し
借金を返済したかにみせ、しかし国王から庶民までの
お金をかき集めます。ストップ水準がなく、
一週間で株の価格が60%以上値上がりします。

1720年、南海会社の株価はジェットコースターのように上下し、
1/1に128ドルだったのが、7/1に950ドルをつけ
12/15に155ドルになっています。

バブル経済の原因は複雑に絡まっているのですが
ハノーヴァー出身の国王だったことや
国の負債がにっちもさっちもいかなくなっていたことがベースにあり
ジョン・プラントによる南海会社への公社債転換が
最初はうまくいったことが要因でしょう。

バブル経済は初期には絶好調になるのが特徴です。
そして資本主義はバブルを生み出すシステムでもあります。

本書はその後始末まで詳細に記し、
イギリスの議会政治を確立させ、初代の首相となる
ロバート・ウォルポールの慎重な手腕に及びます。

イギリス文化が専門の著者は、当時のロンドンの風物を
活き活きと描き、イギリス人の賭博好きまで指摘します。
南海泡沫事件の秘密調査委員会では
委員会に召喚されたプラントは、厳しい追及に対して「知らない」、「記憶にない」を繰り返すばかりである。古今東西、こうした連中は同じような答えをするものがらしい。

と細かな発言まで拾っています。

バブル経済を学び、同時に当時の人々の風習、
言動までも知ることができる良書です。


『おどる民だます国 英国南海泡沫事件顛末記』
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小林章夫
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2009年02月09日

『間違いだらけの経済政策』 榊原英資

出版が2008年11月なので
この年末年始の金融危機を織り込んでいませんが
ここ数年間の日本の経済政策の誤りを指摘しています。

特に読むべき点はマクロ経済政策の時代の終焉。
構造変化をしている財と価格に対して
日本は相変わらず、デフレが悪者とし
グローバル化した金融に気づいていません。

また、企業がすでに東アジア圏において
製造や販売をグローバルに展開しているのに
それを抑えるような政策しか打ち出せない。
反対に消費者庁などという不要な組織を作るという愚策。

日本は円高を歓迎し、これを活かす経済政策、
戦略的資源政策などを打ち出すべきだとしています。
脱アメリカを実現し、日本に自信を取り戻させ、
アジア経済圏やアフリカで日本の存在感を示し、
そして日本国内の農林水産業の復興させる。
指摘する問題点は多岐にわたりながら、わかりやすい。

今、日本と世界がどのような経済の時代を迎えているかが
簡潔に書かれています。


間違いだらけの経済政策
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榊原英資
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ラベル:経済
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2008年06月18日

『大図解 インド経済の実力』 門倉貴史

これからの世界経済のなかでインドの存在は外せません。
なにしろ、2030年には中国を抜いて
世界一の人口を抱える国になると予想されています。

一方で貧富の差も世界一。
貧しい国は世界中にたくさんありますが
インドほど、大富豪と最下層の差が激しい国もない。
そこにはもちろん、ヒンドゥー教のカースト制度が
横たわっています。

そんなインドの経済発展は、どの分野から、
どのようにして開かれていくのか。
インドの産業はどんな転換期を迎えているのか。
政治・財政・金融政策はどうなっているのか。
インドの株価はどこまで上昇するのか。
インドの潜在成長力はどのくらいあるのか。

などを文化や風習、地政学などを織り交ぜながら分析し
短いトピックにまとめたのが本書。
インドに興味のある人向けに、専門用語も説明しながら
解析しています。初心者でもわかりやすい内容です。

難しい金融政策はともかく、インドでもバレンタインの
チョコレートが盛んに交換され始めているとか、
インドといえば紅茶なのにコーヒーの輸入が年々増えているとか、
彼らの生活が変わっていく様子もうかがえて、なかなかおもしろい。

日本とインドは、両国民がいい印象を持っている国同士。
友好関係はこれからも続きそう。


『大図解 インド経済の実力』
門倉貴史
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ラベル:インド 経済 書籍
posted by かつき at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『東西逆転 アジア・30億人の資本主義たち』 クライド・プレストウィッツ

BRICsの中国とインドが台頭し、日本のGDPを抜くのは
これから10〜20年の間と言われています。

まさに、本書が提言する「資本主義としての東側」が
世界を席巻します。
グローバリゼーションの第一の波は大航海時代。
第二は第二次世界大戦後のグローバル化。
そしてこのBRICsがもたらす新しい世界バランスが第3の波。

著者はベストセラー『日米逆転』『ならずもの国家アメリカ』を
記した知日派。日米貿易摩擦時の辣腕対日交渉担当官でした。

本書でも世界各国をめぐり、肌で感じた中国、インド、アメリカ、
日本、EU、ロシア、南米諸国の実情を語ります。

インドの医療業界はジェネリック薬品で有名で
日本でもおそらく数年のうちにお目見えすると思います。
インドの薬品は優秀で、ジェネリックではないですが
私も頑固な頭痛をやわらげてくれるインドの薬があって
常用していたことがあります。
アーユルヴェーダなどの民間療法ではなく、西洋薬品です。

また、インドの紅茶農園との直接契約をしている日本の代理店が
あるのですが、そこの社長さんはインド旅行の代理店も
やっているんですね。よく「白内障ツアー」というインド旅行を
組んでいるのですが、これがどういうシステムなのか、
本書を読んでようやく理解しました。

インドでは一流の病院で手術しても、飛行機代と滞在費を足しても
自国で治療するよりも半分以下の医療費しかかからない。
整形外科、心臓病などの外科治療が主に使われていて
年間数十万人のアメリカ人、カナダ人が利用しているという。

「白内障ツアー」もこれと同じシステムなんですね。

各国の優劣を公平に記しているのですが、インドは今のところ
問題点がないばかりか、有利な点が目立ちます。
おそらくインドが最終的には世界一の経済大国になるでしょう。

本書の目的はアメリカへの警鐘。BRICsの台頭により
アメリカに頼った経済は成り立たなくなる。
ドルとアメリカ国債のばら撒きを続けると
それらを各国が売り飛ばすと、アメリカは没落していく。
その「売り」の発端は現在友好的な日本になる、というもの。

確かに中国に生産工場を頼り、インドにITをはじめ
ソフトをアウトソーシングし始めれば、アメリカへの依存度は
軍事面だけになります。極東情勢が安定すれば
日米安保はいらなくなります。

しかし次に厳しいのは日本への警鐘。
今のままでは「アジアのスイス」になってしまう。
繁栄を続けるのだとしたらアジア統一通貨が不可欠と説きます。
さて、これって日本が呑めるか。
40年はかかりそうですね。

中国と南米、EUとインドの貿易や経済協調が着々とすすんでいる
記述には、日本がとり残されていく雰囲気が漂います。
今までのような繁栄はいらないけれど
没落していくのはつらいですね。


『東西逆転 アジア・30億人の資本主義たち』
クライド・プレストウィッツ
“Three Billion New Capitalists : The Great Shift of Wealth and Power to the East”
Clyde Prestowitz
訳 柴田裕之
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ラベル:経済 書籍
posted by かつき at 17:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『エコノミストたちの歪んだ水晶玉 経済学は役立たずか』 野口旭

金融政策を中心としたデフレ脱却論者である著者による
ここ4〜5年間の政府・日銀の経済政策分析とそれに伴う
エコノミストたちの経済論の検証。

著者自身が

 「さまざまな経済問題に関して、メディアなどに流布されることで世間一般に幅広く信じられているような考え方について、その「おかしさ」を意地悪くねちねちと指摘することをライフワーク(?)にしてきた。」

と書いているように、構造改革主義者、親デフレ論派、
清算主義をバシバシと斬ります。

「失われた15年」を経て回復基調に乗った日本経済ですが
その真の立役者はだれだったのか? その理由は?

それらを読むと、著者の唱えていた経済論が
正しかったかのようですが、著者自身があらかじめ
予測していたことも当たっていない。
それも公平に取り上げ、「いい意味で裏切られ」、
今の経済回復がある、とするのもすっきりしています。

過去の経済論、あるいは経済政策が検証されるのは
かなり時間がたってからのことが多いですが
このタイミングで本書が書かれていることにも意味があります。

ただ日銀の量的緩和、ゼロ金利政策解除は著者の唱える
快復シナリオよりもずいぶん早い。
「日銀の拙速性が日本経済を左右する」
としているだけに、さらに本書で唱えた経済論も
またどこかで検証されるのでしょう。


『エコノミストたちの歪んだ水晶玉 経済学は役立たずか』
野口旭
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ラベル:経済 書籍
posted by かつき at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『人民元改革と中国経済の近未来』 榊原英資

1995年から1999年、国際金融局長、財務官時代、
「ミスター円」と言われた著者による、中国経済分析です。

現在の中国経済を原始資本主義段階とし
資本主義としての成熟はこれからと予測。
人民元切り上げに関しても、警告を発しています。

また中国政府は、日本の自民党による「50年体制」を
目標としているなど、おもしろい論を展開。
確かに日本は民主主義の仮面をかぶった社会主義国家だし、
中国は社会主義の仮面をかぶった競争社会。
日本の一党独裁による経済発展は憧れと言われると、頷いてしまう。

そのなかで、日本が中国とどう付き合っていくのか。
中国が対日感情を滾らせているからといって
それに反撥してはいけない。
国益を考えつつ、お互いの影響力の強さを
常に意識しなければならない、と解きます。
考えてみれば、古代から地理的に日本と中国は
そうせざるを得なかった。
今に始まったことではないんだけれど、忘れかけていたことですね。


『人民元改革と中国経済の近未来』
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ラベル:経済 金融 書籍
posted by かつき at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸』 浅枝大志

昔、インターネットが出始めたとき
その有用性にびっくりしました。
「これから世界が変わる」というワクワク感がありました。

仕事も人との繋がりも変わっていくだろうと
本で読んだだけで簡単に想像できました。

ところがこの「セカンドライフ」はピンと来ません。
セカンドライフがどんなもので
これからどのようになっていくか、
この『ウェブ仮想社会「セカンドライフ」』を読んでも半信半疑。

しかし、著者の浅枝大志は
セカンドライフを知ったときワクワクしたという。
自分の世代より上の人たちが
インターネットにワクワクしたのと
同じ感覚だろうと推測しています。
そのワクワク感がようやくわかったという。

つまり、もう私は若くはないってことだ。
あのころ、私よりも上の世代は
インターネットに反応しなかった。
少なくとも私の周りでは。

今ではインターネットが使えなければ
(パソコンが使えなければ)どうしようもない。

ということは、私は自分よりも
下の世代の感覚を信じたほうがいいのかもしれない。
とりあえず「セカンドライフ」には
注目しなければならないらしい。

この『ウェブ仮想社会「セカンドライフ」』では
セカンドライフの基礎知識、現状を解説し、
これからの広がり方、人々の行動変化、
コミュニケーション変化を予測しています。

「セカンドライフ」は仮想ではなく
擬似社会であり、もうひとつの社会だそうです。
利用者は自分のアバターを持ち、
それらが一箇所に集まることにより
ビジネスやイベントが形成されていきます。
人が集まればマーケットが形成されます。

もちろん共通通貨(リンデン・ドル)があり
アメリカ・ドルとの交換レートも決まっていて
現金にすることができます。

ネットでは先に参入した企業が
勝ち組になっていくのがセオリー。
世界の大企業がこぞって、セカンドライフに進出しています。


『ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸』
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posted by かつき at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月17日

『女性がひらくネット新時代』 矢野直明

圧倒的におもしろくて、一気読み。
インターネットの特性を100%活用して
ワクワクする生活を提案する女性たち7人のインタビュー。

この本の最後に、ふれられているのですが
「インフラやシステムを開発してきたのは男、
コンテンツを作ってきたのは女」といいます。

もともと女性が持っている口コミ、グループをつくっていく、
楽しいことが好き、おしゃべりが好きという側面を
インターネットはさらに時間や距離を縮めて
大きなネットワークを作り上げていく。その過程が興味深い。

今までネットというのは、自分の頭上を限りなく網の目のように
張っているものだと思っていましたが、
ネットを俯瞰する視点が持てました。


<目次>
はじめに
1 粟飯原理咲さんの場合
   〔私のやってきたこと〕情報を発信しはじめると、自分がどんどん豊かになっていく
インターネットわくわくレディの華麗な冒険
2 山田ユメミさんの場合
   〔私のやってきたこと〕化粧品ユーザーがみんなでつくる化粧品ガイド
   「化粧品」と「クチコミ」――女性ならではのビジネスモデル
3 小久保徳子さんの場合
   〔私のやってきたこと〕遊び半分ではじめた同窓会サイトの登録者数が二七〇万人
   「ゆびとま」は善を再確認し、信頼を取り戻すところ
4 田澤由利さんの場合
   〔私のやってきたこと〕出張や夫の転勤を乗り越え、北見に咲いたネットオフィス
   転勤族の妻がたどった波乱の半生
5 関根千佳さんの場合
   〔私のやってきたこと〕出会う人を少しでも幸せにするために、みんな生まれてきた
   かっこいい障害者とダンディな高齢者があふれる日本に
6 新川てるえさんの場合
   〔私のやってきたこと〕自らの辛い体験からシングルマザー支援サイトを立ち上げる
   仲間と同じ悩みを話し合う場がNPO法人に
7 二木麻里さんの場合
   〔私のやってきたこと〕サイトは一冊の本であると同時に、発信者の人格そのもの
   インターネット草創期にはじめた情報の整理箱
8 インターネットには女性がよく似合う
おわりに


『女性がひらくネット新時代』
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ラベル: 書籍 女性 ネット
posted by かつき at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『男が知らない「おひとりさま」マーケット 最強のリピーター&クチコミニスト』 牛窪恵&おひとりさま向上委員会

「おひとりさま」とは一人の時間を大切に
なおかつ楽しめる自立した女性を指します。
結婚していても一人で楽しめる人は「おひとりさま」となります。
非婚主義ではありません。
自閉や孤立しているわけでも(笑い)、もちろんありません。

家族や恋人との時間も大切にし、仕事にもプライベートにも
生き生きと取り組む。つまり「個」としての自我が
確立している女性のことです。また年齢は問いません。

フードジャーナリストであり、ストーカー研究者であった
岩下久美子さんが唱えた「おひとりさま」。
1999年に「おひとりさま向上委員会」が設立され
現代女性の価値観や新しい男女関係のあり方を考察し続けました。
彼女は2001年、不慮の事故で亡くなりましたが
その後も「おひとりさま向上委員会」は続きました。

この本では世の中の企業・ビジネスに向かって
女性一人が楽しめる時間・空間・サービス提供への提言を
行っています。いまやシングルの女性がマンションを買う
マーケットがあたりまえになったように、その衣食住、
さらに旅行、健康、ペットとマーケットは計り知れなく
広がっています。

しかし今の商品やサービスが、本当におひとりさまに
支持されているかどうかは疑問だといいます。

例えば、仕事で疲れて、夕食を買おうと惣菜を求めるシーンで
コンビニ形式で一人分の惣菜を並べても、それだけでは駄目。
そこに+α、ワクワク感、ヘルシー感、清潔感、自由感覚が
なければならない。そこに行って惣菜を買うことで
疲れの半分は飛んでいくようなパワーがあれば
おひとりさまから支持されること間違いなし。

これら「消費」という行動について様々な意見や考察を
しているので、ぜひいろんな業界の人が、特に男性がこの本を読み
おひとりさまマーケットを視野に入れた商品開発、サービスを
考えて欲しいですね。本のあちらこちらに、そのキーワードが
頻出します。

また、他人の、一人の時間の行動、考え方がわかり
とってもおもしろかったですね。
頷いたり、感心したりしながら読みました。


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