2016年02月03日

強烈な個性を放つ作家と編集者の仕事論@『過剰な二人』

文壇の確たる地位を築いた林真理子と、幻冬舎社長の見城徹。
作家と編集者のエッセイかと思ったら、仕事や自己啓発エッセイでした。

エッセイとテレビ出演で人気のあった林真理子に
小説を書かせたのが、角川書店に勤めていた見城徹。
二人は二人三脚で小説を書き、『最終便に間に合えば』で
直木賞を受賞するまでともに歩みます。

そこには自意識過剰、強烈なコンプレックス、自己嫌悪があります。
何と似ている二人でしょう。

お互いに罵り合いながらも、兄妹のように仲のよかった二人なのに
16年前、見城の言葉が過ぎ、それが正鵠を射ていたために
林真理子と見城徹は袂を分かちます。

林真理子は直木賞受賞後、10年間ベストセラーに恵まれず、
一方、見城徹は角川書店を辞めざるをえなくなり
幻冬舎を立ち上げます。

その空白を経て、仲をとりもどし
二人が共著として出したのが本書。
しかし、諍いのことはあまり触れず、
仕事論、自己啓発の言葉が並びます。

作家として、編集者として得た教訓や成功したことなどですが
それは一般社会でも十分に通用します。

いい仕事の条件は、自己顕示と自己嫌悪の間を、絶えずスイングすることなのだ。


その揺れのなかで、次第に成長し、結果を残していく。
それが人間的魅力として結実します。

林真理子は言います。

甘ったれの涙と悔し涙の区別は、簡単です。前者は人前で流しますが、後者は一人で流します。


本書では人生の挽回の仕方もありますが
結局は「自分は何者でもない」とわかっていることだと思う。


bard_happybird.gif 目次
まえがき 見城徹
対談 過剰な二人の「失われた16年」
第1章 人生を挽回する方法
第2章 人は仕事で成長する
第3章 最後に勝つための作戦
第4章 「運」をつかむために必要なこと
あとがき 林真理子





ラベル:仕事論 自己啓発
posted by かつき at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事・働くこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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