2015年05月09日

十干十二支で読み解く現代社会@『強運をつくる干支の知恵』 北尾吉孝

干支(かんし)学とは、十干十二支で時勢を判断する学問です。易占のような気がしていましたが、十干十二支の言葉の意味、過去の出来事から、その年の時勢を判断する、古代からの知恵ということを本書で知りました。

そもそも十干十二支は植物の生成の過程を表わしたもので、それを組み合わせたもの。

いちばん有名な干支は「丙午」でしょう。

でも、あくまでも世の中の移り変わりを見るのであって、個人の運命を示すものではないそうです。いつのまにか、そんな間違った思想が広がっていたんですね。

『易経』を占いとするのではなく、生活や人生に指針にするのと似ているでしょう。

古代中国の思想が深く関わりますので、易経や陰陽五行説などの説明もついています。でもこれがわからなくても、あまり問題はないかと思います。

それよりも十干十二支に込められた言葉の意味のほうが重要です。

時勢の変化を洞察するポイント
1 殷代の甲骨文字や青銅器の表面に刻まれた金文を見る
2 十干十二支をつかんだら、同じ干支の年に何が起きたかを調べ、グローバルな視点で時勢を読み解く。
3 干支の年だけではなく、前後の年相との関連も見ていく。
4 陰陽五行説の相生・相克にも注意する。
5 干支の転換点、「癸」「亥」の字を含んだり、60年周期の終わり、中間地点にも注意する。
6 三革「甲子」「戊辰」「辛酉」の年に注意する。変革が起こりやすい。

言葉の意味はわかっても読み解くには、その人の経験、知識、人間力、洞察力などさまざまな個人的な要素が大きいと思いました。北尾さんレベルになれば、より正確に読めるのでしょうけれど。

でも言葉の意味にはとても興味がありますし、干支は天候や災害といった、生活に密着したことにも関連しそうなので、勉強してみたくなりました。


bard_happybird.gif 本書でチェックしたところ
『論語』の中にも「我に数年を加え、五十にして以って易を学べば、以って大過無かるべし」とあります。

干支は中国の周代に始まり、戦国から漢代にかけて整ったものであり、その歴史的、学問的信義は、深く厳粛なものであります。即ち人間界のあらゆる出来事の実態や本質、あるいはそれらの変化や推移というものを干支六十の範疇に分けて、古代より長い長い時間をかけて探究したものであり、深い哲学さえもったものであります。

より大事なのは干です。「はじめに」で記したように干は幹であり、根です。干があって初めて支があるわけです。

「干支」という「干」と「支」の組み合わせで一本の樹木を生命体として全体的に見るのです。そして、その生命あるいはエネルギーの誕生、成長、発展、収縮、熟成、老衰、死といった変化の姿を捉え、そこに方向性を見出そうとするのです。


bard_happybird.gif 目次
第一章 陰陽五行説の誕生
第二章 人と自然を一如と捉える東洋史観
第三章 干支によって時勢の変化を見る
第四章 過去十三年の時代を読み解く
第五章 明日を読むための干支





posted by かつき at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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