2015年04月15日

戦略的直観の成功法則@『戦略は直観に従う』ウィリアム・ダガン

成功者のひらめきを「戦略的直観」と名付け、単なる予感や経験から導き出された専門的直観とは一線を画し、目標設定に向けた戦略的計画とは正反対の戦略をとります。

戦略的直観がひらめく=クーデュイが生れる瞬間までを、4段階に分けています。

第1段階 過去のあらゆる人の経験、歴史の先例などの引き出しを探す。
第2段階 平常心。将来の見込み、過去の思い込み、目標設定からも心を解き放つ。
第3段階 ひらめきそのもの。先例から洗べうされた要素が新たに融合する。
第4段階 意志の力。何をすべきかを理解し、実行するための心構えを持つ。

平常心というのが東洋的発想で、親しみを感じます。実際、ブッダの例を出し、戦略的直観を説明しています。瞑想やヨガなどが有効に働きそう。

この戦略的直観を、コペルニクスやニュートンといった科学者、専門職、ナポレオン、ビル・ゲイツやグーグルなどのIT企業、グラミン銀行などの社会的企業、ピカソやシェークスピア、モーツァルトなどの芸術家などの例を引き、説明します。

さらにはこの戦略的直観は教育現場で教えられるかどうかも。

常に流れに逆らわず、戦略を変えながらも、成功への道を歩みます。脳の仕組みやコロンビア大学のビジネススクールでの取り組みなども考察され、おもしろい。

広範な知識と経験を蓄え、日々、瞑想をしようと思いました。


bard_happybird.gif 本書でチェックしたところ
未知の世界で戦略的直観を十分に機能せるためには、専門的直観のスイッチを意図的にオフにすることが求められる。

今日では右脳が創造的で左脳が合理的などと信じている科学者はもはやいない。新モデルでは、あらゆる思考にひらめきと分析の両方が作用するとされている。

問題解決の鍵は、目標の達成可否を察知する能力にある。……その能力を発揮するためには、経験に基づいてその問題の解決可否を事前に判断できる能力がなければならない。われわれは経験上、問題解決のチャンスがあることを認識している。もんだ解決のチャンス到来を察知すると、人は達成可能な目標を設定し、そのチャンスを有効活用する方法を模索するのだ。

仏陀の四正諦とは、第一に、人が生きることは苦であるという真理、第二に、苦の原因は煩悩にあるという真理、第三に、煩悩を失くすことが可能であるという真理、第四に、その煩悩をなくす方法が八正道(中略)である。四正諦とは、要するに、自分自身の煩悩ではなく自らを取り巻く世界の必然に従って行動すべきだちう、個人が実践すべき鍛錬である。「自らが欲するものを追い求めるのではなく、流れに従う」のだ。


bard_happybird.gif 目次
日本語版への序文
はじめに
第1章 ひらめきと第一感 戦略的直観とは何か
第2章 地球史に残る科学革命 コペルニクス、ニュートンと直観的ひらめき
第3章 右脳と左脳 脳科学が解き明かす知的記憶の働き
第4章 戦略的直観vs.専門的直観 消防士とチェス対局者の脳内
第5章 ナポレオンのヨーロッパ征服 古典軍事論におけるひらめき
第6章 仏陀の闘い  初心に帰る道
第7章 ビル・ゲイツとグーグルが命運を懸けたもの ビジネスにおける戦略的イノベーション
第8章 社会的企業の実践経営 アメリカ社会運動とグラミン銀行の現場から
第9章 アフリカ彫刻と食事をするピカソ 創造性は盗めるのか
第10章 戦略的直観は教えられるのか デューイの教育論
第11章 ケネディのアポロ計画 環境が進化をもたらす
訳者あとがき
注釈






posted by かつき at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 思考法・アイデア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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