2015年01月31日

マーケティングを学ぶ猿小説:『猿の部長』 竹内謙礼・青木寿幸

アメリカでマーケティングを専攻しMBAを取得した滝川啓輔は、無人島猿ヶ島で猿の祭礼を盗み見します。すると、人間よりも猿のほうが経済的能力が優れているパラレル・ワールドへとトリップしてしまいます。

現実世界とリンクしたこの世界で滝川は、日本の就職先ライフ商事にすんなりと入社できます。

しかし、その部長以上の役職はすべて猿。

という架空の世界を舞台にした小説形態で学ぶマーケティング本です。

滝川は、彼の秘書となる美人で能力のある黒河加奈子とともに、ライフ商事の5事業部の立て直しを命じられます。目標は5事業部の年間利益10億円。

優秀な滝川にとってそれは容易いことなのですが、問題は部長が猿だということ。不動産事業部の部長はチンパンジー。美容室事業部の部長はメガネザル。生活雑貨事業部の部長はオランウータン。とそれぞれキャラクターが立っています。

事業部が抱える問題も、章が進むにつれ、障害が大きくなり、読ませます。それを解決するさまざまなマーケティング手法が取り上げられ、自然と学べるようになっています。

それだけでもいいのですが、滝川が昭和の香りのする軽いノリだったり、人間がなぜか無気力で、猿のことに関しては考えることを放棄してしまうのも謎として提供されているのもおもしろい。

猿が絶対的に人間よりも優れているのは『結束力』が強いからだというのも、頷いてしまいます。人間は人間を裏切るけれど、猿は他の猿を裏切らない。

それが後半、物語のキーポイントにもなります。

小説としてもおもしろいマーケティング本です。





posted by かつき at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事を極める | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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