2014年11月26日

教育が世界を変える:『えんぴつの約束 一流コンサルタントだったぼくが、世界に200の学校を建てたわけ』 アダム・ブラウン

貧しい国や地域に学校を建てる非営利団体「ペンシルズ・オブ・プロミス」を立ち上げた著者。

数年の間に、その数は200を超えて、2014年11月現在252校になりました。

彼は学生時代、一年間、各国から集まった学生が世界各地を巡る船の旅に参加し、そこで彼は現地の子どもに
「なんでも好きなものをもらえるとしたら、なにが欲しい?」
と聞いて回ります。

アメリカの子どもが答えるような高価な物ではなく、返ってくる言葉は「踊りたい」「本」というもの。

そしてインドの子どもが「えんぴつ」と答えたことが彼の人生を大きく変革させます。

彼のルーツであるユダヤ人であること、祖父母がホロコーストを生き抜いた人たちであること、食べるために必死に働いたこと、厳しい父親の教育方針などベースも語られているので、そのことが彼の心を動かしたことがよくわかります。

そして彼はベインに就職しますが、そのエクスターンシップ(6か月外の会社で働いてベインに戻ってこれる制度)を利用して、非営利組織「ペンシルズ・オブ・プロミス」を立ち上げます。

ボランティアと寄付によって学校を建てる。そのために彼は一日24時間、すべて捧げます。仲間も集まります。

彼はFacebookを作ったマーク・ザッカーバーグと同世代であり、SNSで情報を拡散させるのは当たり前のことでした。

このスピードと仲間の集め方、ブランティング力、大手企業の非営利組織に対するコンテストでの競争など、読みどころが満載です。(日本の若者の起業が厳しいのは、こういう土壌がないことも大きいなと思いました)

社会起業家なのですが、その範疇におさまらないパワーを感じます。


bard_happybird.gif 本書でチェックしたところ
「うちは違うから」
父は自分たちが偉いと思っていたわけではなく、子どもたちに高い志を持たせたかったのだ。

ぼくにとっては書くための道具でしかない鉛筆は、その子にとって扉を開く鍵だった。シンボルだったのだ。それは、創造性や好奇心や可能性への入り口だった。

世間がダメというようなアイデアに優秀な人材が引き寄せられると、そこに強力な絆が生まれる。ぼくらは仮想の敵を作りあげ(僕らの夢が不可能だという世間)、それがみんなを共通の目標に駆り立てた。

たいていの人は急いでストーリーを表に出そうとするが、「すげぇ」ストーリーとスタッフとウェブサイトが整うまで待ったことで、ぼくたちは人々の興味を行動に変える準備ができていた。

アフリカには「早く行きたければ、独りで行け。遠くへ行きたければ、一緒に行け」という格言がある。頭がよく、優しく、賢く、自分とは違うだれかの存在が、自分を進化させてくれる。いつもそんな人を周りに置かなければならない。


bard_happybird.gif 目次
プロローグ
1 ひとと違う道を歩む
2 居心地のいい場所を出る
3 生かされている意味を知る
4 一本の鉛筆で変わる人生もある
5 名刺ひとつで大きなことができる
6 ツーリストは見物し、トラベラーは模索する
7 許可を求めない
8 ひらめきをつかみとる
9 大きな夢も、理由のない小さな行動からはじまる
10 信用は日々作られる
11 夢を口に出してみる
12 目的を持って歩く
13 幸せとは、だれかを祝うこと
14 不可能に発奮する仲間を見つける
15 ひとりだけに語りかける
16 啓示を読み取る
17 つながるために離れてみる
18 最終決定者からイエスを引き出す
19 モノよりも志に従う
20 本物になる
21 第一印象は取り消せない
22 失敗と向き合う
23 フォローアップを忘れない
24 言葉を変えれば評価も変わる
25 明確な目標だけが現実になる
26 自分を向上させてくれる人の側にいる
27 弱さをさらけ出す
28 反響を増幅させる
29 怖くなるほど大きな目標を掲げる
エピローグ 語る価値のある人生を送ろう







ラベル:社会起業家
posted by かつき at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 起業・経営・商売繁盛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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