2014年01月07日

『ビッグデータの覇者たち』 海部美知

いよいよ日本政府もビッグデータを使いこなせと
号令をかけ始めました。

そこでビッグデータのことを知りたいと思って
手にしたのが本書。

ビッグデータって何? から始まり
私のように素人でもわかりやすく解説しています。
女性目線で、女性の語り口なので
もしかしたら男性は読みにくいところもあるかもしれません。

でもビッグデータが「捨てられない主婦のごとく
貯まっていくデータ」などの例えがハマる。

ビッグデータを使って成功しているグーグル、
アマゾンといった大IT企業から
ネットフリックス、リンクトインなど小さな会社の成功例も。

ビッグデータを使っている大企業とはいえ
成功しているわけではないのがおもしろい。
フェイスブックの苦戦などうまくいっていない例は
企業のコンセプトとユーザーの使い方などから分析します。

おもしろいのは盗難されたカードがまずどのように使われるか。
その買い物の手法から、こういうカードの使われ方をしたら
そのカードは盗まれた可能性があると警告するような
システムがあるということ。

このようなビッグデータを使って
不正を発見するのにも役立つとなると
世界はもっとよくなるかもしれません。

これからビッグデータがどのように使われるようになるのか
一般人の私たちのデータがどのように使われるのか。
本当に興味が尽きません。

セキュリティーやプライバシーと深く関わるビッグデータ。
その不安を利便性が凌駕した時、ビッグデータが活きてくる
というのがいちばんの収穫です。


bard_happybird.gif 本書でチェックしたところ
Androidは、一見iPhoneに似ていますが、実はクラウドに置かれた情報にアクセスしたり、クラウドに情報をアップロードしたりするための出入口、いわばモバイル・クラウドの「どこでもドア」的な性格が突出しています。

アマゾンの場合は、ビッグデータ技術が、自社内でも本業を下から支える重要な「インフラ」になっており、それをクラウドでサービス提供する他社にも広げているということが、同社の存在感の源流です。

データを使って料理するのは、これらの分析業者やユーザー企業自身ツィッターはそこに、素材であるツイートをナマのまま、ドーンと卸売する”八百屋さん”というわけです。

知識層に属する新興民主党支持層は、旧来の組織選挙では動員できませんが、ネット+ソーシャル+ビッグデータの力でリーチし、支持を「掘り起こす」ことなら可能です。

「ビッグデータを使ったアラート」は、遠隔医療でも活用が期待されています。

グーグル・ナウの予測解析が「知らないおっさん」だったら迷惑なストーカーですが、「我が家に代々使える忠実な執事」だったら頼りになる味方です。前者と後者の差は、ひと言でいえば「信頼関係」の有無です。


bard_happybird.gif 目次
はじめに
第一章 なぜ今「ビッグデータ」なのか
第二章 データ世界の考え方
第三章 ビッグデータを全身で体現するグーグル
第四章 主要ネット企業の勝敗を分ける「データ」
第五章 世界を良くするためのデータ技術
第六章 ビッグデータ技術の世界
第七章 ビッグデータの現在と未来
おわりに
参考文献






ラベル:ビッグデータ IT
posted by かつき at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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