2013年01月23日

『誰も教えてくれない人を動かす文章術』 齋藤 孝

なぜ文章を書くのか。

それは人を動かすためであると看破し
「凡庸さは恥」とありきたりな文章を諌めます。

文章力をつけるためにエッセイを書くことを勧め、
そのプロセスを定型化。
「ネタ出し→グループ分け→ゴールを決める→
タイトルを決める→三段構えの通過点を決める」プロセスは
すぐに真似できます。

キメの最後の文章を、最初に決めるというのが秀逸。
確かに、ここが決まれば
そこに向かって書けばいいので、楽です。

そのゴールやタイトルの言葉には、独自の視点を入れたい。
そのためにさまざまな方法が紹介されています。

二つのことの共通点or差異を見つける
三つのキーワードを決める
小説はセリフひとつを書き出す
共感アンテナを張る
引用ノートをつくる
想像力、思考力を養い、働かせる


これはインプット法といえます。

さらにアプトプットを効果的に行う定型をつくったり
一人弁証法などのテクニックを取り入れたり
お得感を出すための引用や配慮など
それぞれの文書に適した方法も。

これらがスマートにできたら、得することが多くなりそう。

企画書や謝罪文などのビジネス文書、
感想文、小論文などの学生の文章、
引立てや打診メールなど具体的な例で説明しています。

短い文章で人脈が広がり
人間関係がスムーズになる文章術
だと思いました。

bard_happybird.gif 本書でチェックしたところ
独自の視点の見つけ方は二通りあります。「異質であると思われる二つのものの間にある共通点を見つけること」と、「同質であると思われている複数のものの間に差異を見つけること」

「企画を通す」ということについてはネガティブな要素も、企画書には書き込むべき

自己客観視力=社会力

読書感想文を「読書エッセイ」と読み替えるとスムーズにいくはずです。そうやって主を自分のほうに持ってくるのです。本からインスパイアされた自分のテーマを立てて、そのテーマと本が絡んでくるという仕掛けにすると、非常に巧みな読書感想文になります。

一冊の中から気になる三つのポイントを挙げて、その三つをつなげるキーワードがあればそのキーワードを、見つからなければ三つのポイントの中の一番大事なものをタイトルに持ってくるのです。

自分の「共感アンテナ」にひっかかるセリフを見つけたら、大事にしましょう。

「えー、マジで?」と思っても「よろこんで!」と返信する。その芸当ができるところが、あなたの好感度アップにつながるのです。

打診のメールを出すときには、相手の嫌いなにおいを感じ取らせない書き方、あるいは相手にとっていい匂いを感じさせる書き方が問われます。
匂いの好き、嫌いが端的に表れるのは、単語の選び方です。

「お勧め情報」を一つ入れておく。これはメールの受け手が自分では得られなかったかもしれない情報で、オトク感を感じてもらえます。

文章を読む際に、次の三つのポイントに気を付けるとうまくいきます。
「この人は『これとこれが違う』というこおを言いたいんだな」「『これとこれが実は同じ』ということを言いたいんだな」「この人は『これがどうすごいのか』、そのポイントを言っているだけなんだな」

知力は、実用的な文章を書き続けることで養われます。この練習は、発見する力、気づく力につながります。現実を動かす力のある実用的な文章。それこそが、組織の中で評価される文章力ということになります。

弁証法とは、一言で言えば、正・反・合のステップによる論理展開法のことです。(中略)これを一つの文章の中で、自分一人で展開するのです。

こういう言葉を平気で使ってしまう、その無神経さを私たちは恥だと感じなければなりません。文章においては、凡庸さは恥です。


bard_happybird.gif 目次
プロローグ 人を動かす書く技術
第1章 「書く」ことで生活が劇的にチェンジする
第2章 まずゴールを決める
第3章 ビジネスの文書力
第4章 学生のための文章術
第5章 メールは余力を残すな
第6章 評価されるワンランク上の文章力





ラベル:文章術
posted by かつき at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | デキる女の仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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