2012年10月17日

『祇園の教訓 昇る人、昇りきらずに終わる人』 岩崎峰子

京都祇園甲部の芸妓置屋「岩崎」の跡取りとして
5歳から祇園で暮らす著者。

舞妓、芸妓を経て、29歳で引退、結婚。
その後も祇園の顧客との関係が続いています。

芸事はもちろん、礼儀、心配り(心意気)、考え方、
お客様との距離感、接待術、会話術、仕事術、
周囲の人とのチームワーク
などについて
率直に書かれています。

芸妓や祇園といった特殊な職業や環境だからできることではなく
一般社会にも通じることがあります。

教養とユーモア、話し方など参考になりますが
著者もまたクセの強い人ですね。

人前に出る仕事なのに
本人はネガティブで引っ込み思案なのが意外。
そんな彼女を支えているのは、毎日欠かさなかった
お稽古なのだなーと思うと、芸事だけではなく
仕事も日々精進と思います。

稲森和夫氏、本田宗一郎氏、佐治敬三氏、塚本幸一氏といった
財界人のお座敷での話やつきあいも興味深い。

そのような一流の人、出世した人に共通する考え方、
生き方にはなるほどと思うし
ある芸妓さんをひいきにする男性は必ず出世するというのも不思議。

祇園のシステムや入り方、遊び方など
花柳界の話も多く、とても楽しめました。

bard_happybird.gif 本書でチェックしたところ
昇っていく人の共通点、それは一生懸命なこと、好奇心があること、何にでも興味を持っていること、自分を内観できる人、生活に美意識を持っていることです。

お金があっても人気のない人もいます。(中略)その方たちの特徴は、自分の思ったことを単刀直入に言ってしまうことです。

人知れずお稽古を積み重ねてきたことが大きな仕事を与えられたことで伸びたのだと思います。

トイレ掃除を跡取りにさせることには、トップに立つ者ほどみんなのためになることをしなくてはいけないという教えが込められているように思います。

最大の欠点は、私を自分の手駒のひとつにしようとしたことです。

逆に気をつけなくてはいけないのは、気むずかしかったりヘンコだったりする人より、いつも朗らかに笑っている人です。一見、おつきあいが楽なように見えて、もっともむずかしいのがこのタイプの人。なぜなら人に見せている面と実像が違うことが多いからです。


bard_happybird.gif 目次
はじめに
第一章 お座敷で知った一流になる人の共通点
第二章 祇園で通じる一流の人のお金の使い方
第三章 祇園で出会った一流の生き方、考え方
第四章 人の心を引きつけるプロの接待術
第五章 座を盛りあげるための芸妓の会話術
第六章 常にお客さまに気を配る芸妓の仕事術
第七章 ツーカーでわかる祇園のチームワーク
第八章 祇園がくれた思い出






posted by かつき at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | デキる女の仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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