2011年12月07日

『マスカレード・ホテル』 東野圭吾

3件の連続殺人事件は、場所も被害者も凶器もバラバラながら
残された数字から、次の舞台は東京の一流ホテルが浮かび上がります。

そのホテルの従業員として潜入した警視庁の刑事新田と
彼の教育係をまかされる、フロントクラーク係の山岸尚美。
二人のクロスカッティングで、ホテルの内部、仕事を含めて
殺人事件を追っていきます。

新田刑事、山岸尚美ともに優秀で
それぞれの仕事にプライドをかけています。

そのため、二人の視線が常にロビーを見渡し、
お客様を迎え見送ります。
この視点はどっしりとホテルの基点となっています。

殺人事件を阻止しようとする新田と
ホテルを守りたい尚美の心情を視線に表現しています。

エピソードとしてホテルの奇妙なお客様が
次々に現れるのですが、
その対応は『リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間』など
ホテルサービスに関するベストセラーを彷彿とさせます。

さらにミステリーですから、犯人としての容疑をも考えさせられ
一つひとつのエピソードが多重化していくのもいい。

また、ホテルにとっての安全と警察の目的が相反し
新田と尚美それぞれの仕事のせめぎ合いも小説を盛り上げます。

今年だけではなく、近年の東野圭吾では最高傑作ですし
お仕事小説としても十分に堪能できます。

楽天ブックスの『マスカレード・ホテル』へ『マスカレード・ホテル』
東野圭吾
★★★★★
矢印オレンジ Amazon.co.jpの詳細ページ
矢印グリーン 楽天Booksの詳細ページ



にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ ← ランクアップがモチベーションアップです!





ラベル:お仕事小説
posted by かつき at 17:51| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。