2011年03月18日

『そういうものだろ、仕事っていうのは』 重松清・野中柊・石田衣良・大崎善生・盛田隆二・津村記久子

「働く」をキーワードにしたお仕事小説。
執筆者のラインナップからもわかるでしょうか。
お仕事小説にありがちな働き始めた若者が
仕事の厳しさを知り、しかし成長していくパターンの
お仕事小説ではなく、30〜40代の、
働くことをある程度理解している世代、
または働き盛りを迎えた世代の「お仕事小説」。

かといって、右肩上がりの業績は望めず
厳しい現実に直面しています。
そんななかでしみじみ「そういうものだろ、仕事っていうのは」と
つぶやくような、しかし希望を感じる物語です。

重松清の「ホームにて、蕎麦。」
仕事を上手に休むことを覚える40代サラリーマンの話。

野中柊の「あの日。この日。そして。」
恋愛と仕事と経済がリンクしていて、うまいなあ。
ほんと、そういうもんだよね、人生は、と改めて感じました。

石田衣良の「ハート・オブ・ゴールド」
沖縄の理想郷のようなゲストハウスに集う人の人生を
垣間見せます。人生のステージを上がっていくのはまぶしい。

大崎善生の「バルセロナの窓」はきれいすぎていまいち。
元同僚とスペイン旅行中、お互いの父親の存在と
仕事、人生を感じさせます。

盛田隆二の「きみがつらいのは、まだあきらめていないから」
うつ病小説。仕事人生から家庭へシフトする40代を描きます。

津村記久子の「職場の作法」は連作短編集。
彼女はお仕事小説、うまいですね。
個人の細かな仕事の作業手順や
インフルエンザが職場に広まる過程でみせる人間関係など
リアルに人々が動きます。
ベテラン社員への接し方に失敗した若手の河谷君に
「そうやって仕事の作法をというのものを学んでゆくが良い」に
笑いました。

楽天ブックスの『そういうものだろ、仕事っていうのは』へ『そういうものだろ、仕事っていうのは』icon
重松清・野中柊・石田衣良・大崎善生・盛田隆二・津村記久子
矢印オレンジ Amazon.co.jpの詳細ページ
矢印グリーン 楽天Booksの詳細ページ
矢印ピンク bk1の詳細ページ

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ ← ランクアップがモチベーションアップです!





ラベル:お仕事小説
posted by かつき at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。