2010年12月20日

『虹色の皿』 拓未 司

デビュー作と同じシェフの世界を描いているので
てっきりミステリーと思ったら、王道のお仕事小説でした。

主人公は、一流の料理人になる夢を抱いて
大阪の一流の調理専門学校に入学する小西比呂。
彼が少々、いい加減。

その夢は単純で深みはなく、
後半は、自分の都合で女の子を振り回します。
料理人としてぶつかる壁や挫折に
へし折れてしまいます。

ストーリー展開も、二回目に挑戦すると突破できてしまうのは
安易すぎるのが気になります。

しかし、読ませます。

比呂をとりまく人間関係がいい。
比呂と同じようなタイプに見えた同級生の洋介は
カンのよさと要領のよさが冴えます。
圭吾は生真面目で、フランスに修業に旅立ちます。
俊夫は空気の読めない、ドンくさい。
仲間を光らせ、彼らと比呂を上手に対比させながら
ライバル心を描きます。

著者の得意の料理シーンの描写のうまさは
本書でもいかんなく発揮され
さらには下働きの過酷さには
耐えられなくても当たり前のような……。
我慢できるのは、夢があるからですね。
料理に興味がある人は文句なく楽しめます。

全体は軽いノリで、おもしろい。
瑕はあるものの、まだまだグルメものを読みたいと
思わせる作品です。

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拓未 司
☆☆☆☆
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posted by かつき at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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