2010年06月23日

『電子書籍の衝撃 本はいかに崩壊し、いかに復活するか?』 佐々木俊尚

キンドルやiPadなど電子書籍によって
変わる読書や執筆を描いています。
同じような内容の『電子書籍元年』に比べると
より読者目線、執筆者目線で述べていきます。

著者の佐々木さんは、ネガティブな内容をたくさん書いている
フリーライターです。そういう「怒り」にも似た提言に対して
個人的に抵抗があるので、あまり評価できませんでした。

慣習を守ろうとする作家の態度への批判や
「大手出版社=悪、小規模出版社=善」という
単純な図式にも抵抗があります。
大手であっても良質な本を出版していますし
小規模だからこそ著作権ギリギリの商売をしている
出版社はたくさんあります。

本書では音楽業界で、個人が音源を作成し
ネットで売り、ファンとコミュニケーションをとることで
音楽で食べていけるようになった成功事例を引き
出版業界でも、同じようなことが起こるといいます。

アマゾンDTPの使い方の説明がされていますので
自分で作品を出版したい人には参考になるでしょう


コンテンツからコンテキスト(文脈)への変化というのは
結局、『電子書籍元年』と結論は同じ。
どちらを読むべきかというと
『電子書籍元年』をおススメします。

bard_happybird.gif 本書でチェックしたところ
ここで起きているのは、新譜やミリオンセラー、ランキングを中心としたマスメディア的な音楽視聴スタイルは徐々に衰退し、「いつでも自分の好きな音楽を好むように聴く」という方向へとアンビエント化が進んでいるということなのです。

プラットフォームとして市場を支配するために
1 多様なコンテンツが安く豊富にそろっていること
2 使い勝手が良いこと
3 アンビエントであること

もちろん、いまでも優秀な編集者や良い小出版社はたくさんります。
(中略)時代を読む鋭いセンスを持ち、読解力も深く、そして人間的に魅力ある人たち。
出版社も同様です。既存の流通システムにあぐらをかいて何の努力もしない大手出版社がある一方で、劣化した取次システムに頼ることなく自力で書店をまわり、読者とのネットワークを構築し、良い本をたくさん生み出している志の高い出版社はいまも少なくありません。

このような「自分にとって最も良き情報をもたらしてくれる人」をマイクロインフルエンサーと呼んでいます。


bard_happybird.gif 目次
はじめに
第1章  iPadとキンドルは、何を変えるのか?
第2章  電子ブック・プラットフォーム戦争
第3章 セルフパブリッシングの時代へ
第4章 日本の出版文化はなぜダメになったのか
終章 本の未来
あとがき


佐々木俊尚
☆☆☆
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posted by かつき at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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