2009年06月05日

『ある日、アヒルバス』 山本幸久

東京を中心に巡る観光バスのバスガイド高松秀子。
入社5年目、23歳。
ワガママなお客や周りの人々にふりまわされる毎日。

山本幸久のお仕事小説にしては、
途中までダラダラ感がありノリ切っていないのですが
新人バスガイドの研修を、落ちこぼれの秀子が
サポートするようになってからがおもしろい。

ベテランのバスガイド「鋼鉄母さん」こと戸田夏美が
鞭の役割をし、サポート係りが飴。

ところが、新入社員の中に秀子を入社前から慕う
帰国子女の山中空が、勝手に「デコさん」と
あだ名で呼ぶようになり、
それから弛緩した空気が流れてしまいます。

秀子も厳しくはできず、新人の顔色を見て、
ご機嫌をとるような口調になってしまいます。
初めての後輩の指導は戸惑うことばかり。
こういうことってありますよね。

そんな彼女たちも4か月で一人前にしなければなりません。
しかも、ハデな化粧とピンヒールで戸田に睨まれている
同期の亜紀が突然、やる気を出して、
「会社をもっと改革しよう」と言い出し……。

弱小観光バス会社らしく、
女子寮も古い旅館をそのまま使い回し。
しかし、そこに味わいがあります。

『凸凹デイズ』の凹組がちょっと登場。
ユーモアタッチで描く、等身大の女子奮闘のお仕事小説。


ある日、アヒルバス
icon『ある日、アヒルバス』
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山本幸久
星星星
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posted by かつき at 11:58| お仕事小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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