2009年05月03日

『トイレのポツポツ』 原宏一

池袋にある中小企業の鴨之木製麺工業。
社長が一代で築き上げた中小企業ですが
埼玉にある工場は最先端の無菌工場。
それができるのも、小さい会社内で
突っ走る社員がグイグイと推し進めてしまうから。

そんなゴリ押しが聞いてしまったり
派遣社員は社内行事や懇親会への参加ができなかったりと
首をかしげたくなるような、しかしどこの会社にもあるような
ヘンなことがまかり通っています。

そんな会社も創業者一族と一部の幹部との間に軋轢が生まれ
そのため、成分不当表示という不正まで行うようになります。

堅実な中小企業が倒れる様を、派遣社員の小さな怒りから出発し
営業部員、経理部員、配送センター長、食品開発部員などを通して
連作短編でユーモアを交えて描いていきます。

会社のなかでは弱者は常に弱く、対処法を間違うと
路頭に迷うようになります。
そしてこの小説も最後まで弱者を弱者として描いていきます。
決して明るい未来ばかりが見えているわけではありません。

しかし、なにかを信じたいと思わせるお仕事小説です。


トイレのポツポツ
icon『トイレのポツポツ』
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原宏一
星星星
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リーフライン

posted by かつき at 09:43| お仕事小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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