2008年11月18日

『いのちの米 堂島物語』 富樫倫太郎

『堂島物語』の続編。
忙しくて書評を書けなかったのですが
『堂島物語』は、貧しい小作の倅吉左が
大阪の米問屋に丁稚奉公しながら
「つめかえし」で相場の才能を発揮するサクセスストーリー。
堂島米会所ができる前のことですが
すでに先物取引が行われ、その活気が伝わってきます。

その後、吉左は独り立ちして店を構え、嫁を貰います。
この馴れ初めは『堂島物語』の読みどころ。

本書では、つめかえしの腕を見込まれて、知り合いのお金を預かり
米相場を張ります。

ちょうど堂島米会所ができた頃は
享保の大飢饉などがあり、激動の時代でした。
「酒田五法」を生み出した相場師本間宗久も、この時代の人。

その酒田出身の天才相場師、
寒河江屋瑞山(さがえや ずいざん)なども登場し
最初からワクワクする展開です。

物語の山場は西国を旅した吉左衛門が凶作を見て
堂島でナンピン買い下がりをたった一人仕掛けるところ。
その緊張感は現代の相場でも充分通じます。

前書もそうなのですが、うまく行き過ぎる
という欠点があるんですよね。
それから加保の心と体の具合もとってつけたよう。
でもそれらをじっくりと急がずに描いていくので納得させられます。


いのちの米 堂島物語
icon『いのちの米 堂島物語』
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富樫倫太郎
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タグ:読書 小説
posted by かつき at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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